ゲームとかアニメなんかの難しいお話 Feed

2022/05/17

「1兆度」の話( #シン・ウルトラマン の内容に踏み込んだ部分があります)

今日はこんなお話を書きます。
タイトルからお分かりかと思いますがウルトラマンに登場するゼットンさんに纏わるお話です。
シン・ウルトラマンに関してはまだネタバレの話題を避けてるんですが、どうしてもこれだけは今この時期に書き残しておきたくてキーボードを叩く気になりました。

まずはゼットンについて。

今さら言うまでもないと思うんですが、ゼットンはウルトラマンのシリーズ中で複数の作品に度々登場する怪獣です。ウルトラマンのシリーズ中に登場する怪獣の中ではおそらく最強扱いでしょう。その特徴はなんと言っても今回のテーマである「1兆度」の火球です。

実はこの1兆度の火球については後に様々な方々が考察をされています。ある考察によると本当に地球上に1兆度の火球が出現した場合、その熱量というかエネルギー量で「その火球の周囲400光年ほどが吹き飛ぶ」らしいです。400kmでも400天文単位でもなく「400光年」です。淀川長治さんの「怖いですねえ、恐ろしいですねえ」が聞こえてきそうです。

実際のところウルトラマンの作中ではこの1兆度の火球は普通の火球っぽい見た目だし、実際そういう扱いをされて終わるんですが、それでもゼットンは結果としてウルトラマンを完全に倒した唯一の怪獣と言うことになってます。ウルトラマンがそれを食らって原形を留めてたのは凄いんですが。

どうもゼットンの1兆度の件は雑誌記事による後付け設定という話もあるんですが、これはっきり言えば「勢い」ですよね。「1兆度って格好良くね?」ですよね。とてもじゃないですけど設定を決めたときにSF考証がなされたとは思えないし、されたとしたら1億度程度の無難な(!?)線に収まってた気がします。いや実際には1億度ですらウルトラマンが耐えられる気はしませんけど。

ただやっぱり我々にとっては「ゼットンさん=1兆度の火球」なんですよ。いや格好いいですから。素直に格好いいですから。1兆度ですよ?太陽の中心温度ですら約1,600万度と言われてる所を1兆度ですよ?見たくないですか1兆度?(いやだから周囲400光年が吹き飛ぶんだってば!)

さて、ここで話はシン・ウルトラマンに入ります。いまシン・ウルトラマンのネタバレを読みたくない方はここで引き返して後日改めてご来店頂くことをお勧めします。

僕はウルトラマンに関して決して詳しい人間ではないですが、それでもゼットンの1兆度の話くらいは知ってましたし再放送ですが見てました。もっと言うと先ほど取り上げた考察みたいな物も読んでいたので、正直「シン・ウルトラマンを作ってるあのチームがSF考証などを徹底してウルトラマンをリメイクするのであれば、そもそもゼットンは出さないんじゃないか?」と思ってました。だってゼットンを出したら「1兆度の火球」を扱わないわけに行かないじゃないですか。あれをSF考証などに基づいて1億度とかに訂正したらファンは怒りますよ。だったらゼットンを出さないのがどう考えても楽なんですよ。

そんなことをあれこれ考えながらいよいよシン・ウルトラマンを鑑賞したわけですが、まあそこであれですよ。

「ゼットン…出した!?こんな形で出した!?」

「しかも今…1兆度って言ったぞ!」

いやびっくりしましたね。どう考えてもあれだけのSF考証をしたら1兆度なんて温度は扱いようがないんですが、それをあっさりやって来たわけですよ。しかも「熱量が◎★※△ケルビン」とか試算までやって。うわー1兆度とがっぷり四つに組んだわ。「この制作陣正気か!?」とか正直思いましたね。(もちろんめちゃくちゃ褒めてます。)

シン・ウルトラマンでは1兆度の火球の影響について「太陽系が丸ごと吹き飛ぶ」という穏やかな(!?)表現に抑えてあるんですが、まあその先何光年が吹き飛ぼうが太陽系というか地球が吹き飛んだ後なら我々には関係ないんでね。もうそれこそ「僕らが○の○を怒らせたためこうなりましたごめんなさい後は知りません」ですよね。

こんな話を色々と考えて、僕個人は「やっぱりこの制作チームの『ウルトラマン愛』的な物って半端ないなあ」とは思いました。いや普通なら逃げるもん「1兆度」から。それを真っ正面から受け止めちゃうんだもんなあ。しかもSF考証などを徹底した上で我々が見て納得できる解決策までちゃんと考えてある。僕がたまたま天体というか宇宙誕生辺りを取り上げた別作品を見て予習・復習をしてたのもあるんですが「ここで○○○○ー○を出してくるか!」って感じでしたね。おかげであの部分はかなりすんなり理解できました。つまり「考えて作ってある」わけですよあれ。

いやーこうなると他に部分とかもどんだけ作り込みされてるのか想像も付きませんね。あの作中で神永さんが禍特対(主に滝くん)に残していった資料とか。こんなの円盤買うしかないでしょう。あの制作チームのことだから円盤買ってじっくり観察されることなんか承知の上であれ作ってますからね。それこそ何を作り込んでるか分かりませんよ。

2022/04/17

ギャラクシティの映像コンテンツ「ソラノユキサキ」の終盤に出てくる「あれ」について書いてみる

内容は表題の通りです。
先に進むほどネタバレ度が上がるので今後観に行かれる予定があるなどネタバレを踏みたくない方は適当な場所で引き返してください。


【お話の概要】

1993年にヴェイサエンターテイメントさん(以下 VASA と略す)が制作されたプラネタリウム用映像コンテンツ「ソラノユキサキ」という作品があります。
これが2022年に足立区栗原にある体験型複合施設「ギャラクシティ」にある「まるちたいけんドーム(正式名称が平仮名です)」で再上映されました。まるちたいけんドームと名乗っていますが緑色ではありません。
この作品にキャラクターデザインとして irodori のたつき氏、更にCG作画監督・編集として尾本達紀氏が関わっています。はい今さら言うまでもなく中の人は同じなんですが。
いち早くこの情報を聞きつけた irodori 界隈の方々が上映を観に行ったわけですが、その状況を簡単に言うと…

「キャラデザたつき監督らしいけど irodori 成分どの位あるかな?」
「ああ、ほっぺた控えめだけど irodori みがある気がする」
「モデルとか動きとか irodori を感じる(個人の感想です)」

…と、ここまでは普通だったんですが、今回の主題となる「あれ」が終盤で出てきて、それを見た irodori 民が「あっあっあっ…」と語彙を失っておるわけです。
ああ、こいつはやべえ。ネタバレなしで他の irodori 民に踏ませるしかねえ。
あそこの気質は昔からそんな感じなので「やばいのが来た」という話が漏れてくるだけで肝心の「あれ」の正体がなかなか流れてこないわけです。


【実は…の種明かし】

ぼちぼちネタバレ領域に突入します。引き返すならこの辺がいいと思います。

実はこの情報そのものは VASA の公式サイト(スタッフ一覧)には思い切り載っております。注意深く読めば見つかります。ただ全く事前情報がないままあれを読みに行ったら、まさかそんなことになってるとは思わないので見つけられない人は多いと思います。
僕自身観に行く前に見たはずなんですが見つけられてませんでした。結果オーライだからそれで良かったんですが。
上映は観に行かないとかネタバレ上等!な方は「あれ」の正体を公式サイトで見つけるのも一興かと思います。ここまで予備の情報があれば多分見つかると思います。公式の告知とかスタッフ一覧は「ソラノユキサキ」でググれば出てきます。


【ではそろそろ本題】

それではいよいよ「あれ」の正体について。引き返すならここが最後のチャンスです。

ソラノユキサキの主要な登場人物は3人(という表記でいいと思います)。
ポスターに出ている主役のユキと正体不明の妖精(作品を見ても正体が分かるわけではないのでこの表現でいいと思います)、そしてもう1人天文学に興味を持つ女性です。バス停でユキに腹パンするのが出会いとなります。(表現!表現!)
終盤のあるシーンでこの女性(の成長した姿)がニュース映像に登場し、そこに彼女の名前が字幕で入るのですが、その名前がですねえ…


「凜」


…初見の人「うそやろ?」と思うでしょ?本当なんですよ。
さっきも言ったように公式のスタッフ一覧にもしっかり書いてありますから。

最初に書いたソラノユキサキに irodori みを求めて出掛けた irodori 民目線で言っちゃうと、あの作品に irodori 成分とかたつき風味を感じに行って目を皿のように探していたら、いきなり主要キャラが「凜」なわけですよ。そりゃ「えっ!?」って感じになりますって。


【「あれ」は誰からの発案なのか?】

そうなると当然気になるのが↑これになると思います。

ソラノユキサキのスタッフ一覧によると…

原案・脚本・絵コンテ : VASA
監督・美術監督 : 渡邉洋一
キャラクターデザイン : たつき(irodori)

…とのことで、可能性がありそうなのはこの範囲かなと思われます。

でもねえ、これ言っちゃうけどたつき監督以外にありますか「凜」を使う可能性?
もっと言っちゃうと他の人から「凜」が出てきてたら凄いことだよ。
そんな偶然それこそ天文学的数字じゃないですか?(うまいこと言ったつもり)

僕もソラノユキサキを見てからずーっと資料など探し続けてるんですけど、とにかく解説資料どころか映像内容のスクショすらなくて調べようがないんですよ。
見た人なら分かると思うけど宇宙遊泳(仮称)中に出てくる天文学系の数式ですら詳細が一切出てなくて確認出来ない位なんですよ。
考察班もお手上げ状態。とにかく全編が謎なのですソラノユキサキは。


【1つ冷奴を】

この件を考えるための1つの資料にずっとご紹介しているスタッフ一覧があります。
これを改めて読んでみるとある1つの仮説を立てることが出来ます。

主役のユキは他の人からそう呼ばれてるけど具体的な名前が活字で出てこないのでキャスト一覧の表記でも「ユキ」。
それに対して凜はニュース画像で名前の字幕が出てくるので漢字で「凜」確定。

…これ、めっさアニメの設定を作り慣れてる人の犯行なのかなあと個人的には思っております。
普通だと凜が「凜」なのでユキにも漢字を当てはめちゃったりするんですよね。
(もちろん作品名が「ソラノ〝ユキ〟サキなので…という可能性もあるんですが。)


【最後に】

多くの方は今回たつき監督の名前からソラノユキサキに興味を持って観に行ってると思うんですが、なにしろソラノユキサキという作品そのものの出来が半端なく良いです。そうでなかったら制作から9年経った今になって再上映されることはなかったでしょう。
まさかそこで「凜」という名前が話題になるとは作った人たちは想像もしてなかったでしょうけど。
ソラノユキサキの制作に関わったすべての皆さま、今回の再上映を企画・運営してくださったギャラクシティの皆さま、そしてこの再上映を様々な形で応援してくださるすべての皆さまに、心からの感謝を込めて最後とさせて頂きます。
いや本当「ソラノユキサキに出会わせてくれてありがとう」ですよ。
こういう出会いがあるから面白いんですよねアニメの世界って。

まあとにかく見てみてください。飛ぶから。(うまいことまとめたつもり)

2019/06/28

「不買宣言」に関する持論

ちょっと落ち着いた(!?)ので

前々から思ってる主題の件を改めて書きます。

多分長くなります。

 

私は販売に従事した経験がそこそこあるのですが

例えば自分が勤めている店で

「もう2度と来るか!」と大暴れして出ていった客が

数ヶ月後くらいに

「反省したようなのでまた来ることにした」とか言って

またやって来たらどう思うかというのを考えます。

多分内心では「はぁ?」でしょうね。

さすがに追い返すまではしないでしょうけど

少なくとも改めて御得意さんとして認定して

サービスなどすることは生涯ないと思います。

 

これ企業においても基本は同じだろうと私は思ってるのです。

そこまで啖呵を切って出ていったならもう来るなよ。

普通はそう思うのですヒトなんですから。

企業は不特定多数を相手にしているから

特定の個人なんていちいち覚えちゃいないでしょうけど

ヒトがやってるんですから基本は変わらないです。

 

改めて考えてみてやっぱり思うんですけど

不買宣言って何よりもそれをやった個人に

何一つとしてお得なことがないのです。

それを一個人がやって同志が集まったような状況も

私個人は見たことがないですし。

あと例えばある業界の大手に対して不買を宣言してる人って

同じ業界の他の関係者は絡みにくいじゃないですか。

そうなると人脈や情報源が減っちゃう可能性まであるのです。

 

1つ勘違いしないで欲しいんですけど

だからと言って「不買をやるな」と言ってるわけじゃありません。

私個人過去にあった件から幾つかの企業の製品を

もう何年とか何十年も買ってない件が複数あります。

ただ他人様に言ってもしょうがないし

ましてや公言することにはデメリットしかないんだから

個人でこっそりひっそりやろうよと言う話です。

 

個人商店の店先で「もう2度と来るか!」と言えば

それは間違いなくそのお店との縁切り宣言になります。

それで後々そのお店にのこのこ出向くのは

何より言った本人が恥ずかしいですよね。

それと同じ感覚を企業相手にも持っていいんじゃないの

私個人はそう思ってます。

だって規模は違えど同じヒトが動かす組織なんですから。

 

いや本当に生涯縁を切ると固く心に決めた相手になら

言っていいと思いますよ不買宣言。

2019/06/18

けものフレンズ2の出資企業に対して言いたいこと

言い方がきついのは最初に謝りますが

「この期に及んで黙ってんじゃねえよボケが!」

もうこれに尽きます。

これは吉崎観音さんにも同じこと言いたいかなあ。

もはや黙って済むレベルの問題じゃなくなってるでしょう。

けもフレをコンテンツ群として立て直す気なら

百歩譲ってそういう選択もありなのかも知れませんが

もはや無理ですよね?不可能ですよね?

せめて過去の問題を完全に開示して

今から可能な限りきれいな形で

けもフレを終わらせてあげて欲しいかなあと思ってます。

あとこの辺に関しては既に私個人の中では

ブシロードも例外じゃなくなってますよ。

木谷さんとの兼ね合いで公に言わない部分はありますが

もはや私の中では企業として「嫌い」の方向に倒れつつあります。

だって同じけもフレへの出資企業として

ブシロードだけ例外扱いにする理由がないもん。

既にファミマに関しては個人的に

ほぼ完全な不買モードに突入してますし。