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2019/07/25

事件や事故における実名報道とか御家族への配慮とかに関する私見

長くなりそうなので久し振りにこっちで書きます。

 

大きな事件や事故などが起こった際に「被害者の人権が無視されてプライバシーが丸裸にされる」「被害者だけでなく遺族や家族の人権も無視されるし事件現場の近隣住人などもいい迷惑を受けている」等はよく言われます。それこそ昭和の時代から指摘され続けてますが是正される気配はありません。これが少なからぬ国民がマスコミに対して不信感を持つ根拠の1つにもなっています。実際それで確実に利用者とか売上を減らし続けていると思うのですが反省しないんですかね?

 

ただここで1つ覚えておくべき話があります。何でもそうなんですが「正解は1つじゃない」ということです。大きな事件や事故が起こって家族が亡くなった。その時に「同じような悲劇を繰り返して欲しくない」とか「こういう人間がいたことを多くの人達に知って欲しい」などの動機からコメントなどを出されるご遺族やご家族は間違いなくいらっしゃいます。そういう人達の意思まで自粛の名の下に無視してしまうのは、それはそれで間違いなく問題なのです。ただしその結果としてマスコミが好きなように中身を改竄したコメントが出てきたりする状況もありそうなんですが。コメントでご遺族やご家族が一番言いたかった〝マスコミへの批判〟が記事からごっそり削除されてたとか。

 

大事なのは「ご遺族やご家族の意思にどれだけ添う形でマスコミとして行動し報道するのか?」なんだと思います。そっとしておいて欲しい方々には接触しない。意思を示したい方々には誠意を持って対応してその意思を出来るだけ正確に世の中に発信する。そしてそういう活動の中でもらった意見に対しても真摯に向き合って今後の活動に活かす。それをやっていかないと遅くとも20年後には誰も新聞にお金を払わなくなったりするんじゃないかと思います。簡単じゃないです。ただ日本のマスコミはこの問題に無頓着すぎるし、そこから生まれる不信感によって確実に自身の首を絞め続けているのです。